今話題の「恋ボク」著者のエンジェル労働家-須田 仁之インタビュー

須田 仁之 インタビュー

今回は、20代より事業の立ち上げ等に関わり、現在は多くのスタートアップの役員やアドバイザーを任される須田 仁之氏にインタビューをさせて頂きました。

須田氏が2019年2月に出版した話題の書籍、『恋愛依存症のボクが社畜になって見つけた人生の泳ぎ方』▼で明かされた過去の恋愛において、当時はまだ未知のサービスだった出会い系サービスでの出会いがあります。

現在ではマッチングアプリを筆頭とした出会い系サービスの利用による出会いは少なくありませんが、そんな須田さんから見た現在のマッチングサービスはどのように映るのでしょうか。

濃い内容となっておりますので是非最後までお楽しみ下さい!

 

須田 仁之

KIMIYUKI SUDA

有限会社スダックス 代表取締役

 

 

1996年 早稲田大学商学部卒業。

1996年 株式会社イマジニア 社長秘書、ソフトバンクグループで衛星放送事業(現スカパー、ブロードメディア)、YahooBB事業立ち上げを経て、友人の経営するアエリア社に加わり、CFO就任。

2004年に東証JASDAQ市場にIPOし、上場企業CFOとしてゲーム、IT、金融企業のM&A・PMIなどに携わる。

現在は複数のベンチャー企業の役員やアドバイザーとしてその名を知られ、株式会社ユニポテンシャル取締役も従事。

2014年に関与先の弁護士ドットコム、クラウドワークスが東証マザーズに上場を果たしている。

 

▶須田仁之(通称:SUDAX スダックス)すだペディア

 

今話題の図書

『恋愛依存症のボクが社畜になって見つけた人生の泳ぎ方』

各界から反響続々!
第2回カタリエ大賞を受賞したリアル人生録、堂々の書籍化!

黎明期のソフトバンクで孫正義社長の洗礼を受け、
やがて自ら起業した男がたどり着いた地獄とは――。
ある「社畜男」の人生顛末記。(Amazonより)

 

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マッチングサービスに対して、過去と現在の印象は?

書籍『恋愛依存症のボクが社畜になって見つけた人生の泳ぎ方』(以下『恋ボク』)の中でも登場する、2人目の彼女との出会いのきっかけは出会い系サービス(サービス名:あっちゃんラブラブお見合い)だったそうですね。

須田さんがマッチングサービスに対して昔もっていた印象と現在の印象を教えてください。

男女のマッチングサービスって、昔はまだ怪しい感じだったんですよ。

ただ、あっちゃんラブラブお見合いは無料だったし健全でちゃんとしたやつだったので選びました。他のサイトは「すぐHできる!」みたいな不健全なものが多かった気がします(笑)

あっちゃんラブラブお見合いは自分の略歴や嗜好を入れると、相手との相性がパーセンテージで表示されるんですよ。しかもかわいいハートマークのUIで。当時としては画期的じゃないですかね。最初の大失恋の経験から「相性のいい人と会いたい」とホンキで思っていたので僕の心に刺さったUIでしたね。

とはいえ、まだまだ「ネットで知り合って会う」なんて怖かったので警戒していましたね。当時はまだインターネットしてる女子なんて「オタク女子」というイメージでしたので。いきなり彼女っていうよりは、「まずは合コンでもしましょう」みたいなノリでやってみようかなと。

今は昔より健全な雰囲気になってる気がしますね。

一時期「マッチングサービスを作りたい」って起業家からの相談が多く来てて、アプリのUIやUXを実際に触って研究してたこともありました。ペアーズとかTinderとかタップル誕生とか出始めた頃だったかな。

顔写真やプロフィールはお互い公開されてますし、UI/UXも女性に優しい設計になってる感じがしました。

僕は既婚者なので、サービス自体にログイン出来ずUIチェックできなかったりして、それはそれでとても健全だと思いましたね。

 

本に書かれてましたが、マッチングサービスを利用する際に、やりとりしていた女性のデータやメールの返信状況などの進捗率をExcelでデータ管理していたらしいですね。効果はありましたでしょうか?

ありましたね。

当時はまだインターネット回線が遅い時代で、携帯でのネット接続ではなくてデスクトップのパソコンでやってました。

ソフトバンクで働いていた時期で、終電で茨城の自宅に帰っていたので深夜1時。お風呂とか済ませてパソコンの前に座るのが深夜2時ぐらいでそこからスタート。

仕事で疲れて帰ってきて、深夜に一生懸命メールを書いて、翌日の深夜にまたその返信が来てるか確認するというルーチンワークでした。

でも、全然返事が来ないんですよ(苦笑)。深夜に頑張ってるのに返事が来ない。

ちょうど僕は仕事で経営企画みたいな部署で、何かとExcelで数値分析したり改善するのが本業だったので、そのメソッドを使ってみようと。

ーExcelで管理して何か変わりましたか?

変わりましたね。

まず相手の情報をちゃんとデータ管理して、「相手を把握する」のが功を奏しましたね。

出身地や趣味とかをちゃんと把握してメールのやり取りをする。

女性の方々はいろんな男から大量なメールを受信されるみたいで、そこから返信をもらうには相手にいい印象を与えないと。

その大前提として「相手を把握する」ことですね。メールの返信率が大幅に改善されましたね。

ー今でも使えそうですね。

その後、複数の人とやりとりしていくと、大体10人ぐらいの人と平行してメールしてたと思うんですけど、誰が誰だか分からなくなってくるんですよね(苦笑)。

お酒が趣味って言ってたのは、さえちゃんだっけ?ひとみちゃんだっけ?みたいな。

間違えないようにExcelのデータベースを見返しながら、やってましたね。

まあ、カッコつけて言うと、PDCAを回してた感じはありますね(笑)。

半年ぐらいやって、そろそろ勇気を出して実際に会ってみようって気になりました。最初は池袋でお茶しましょう、とかだったかなー。

当時はまだ顔写真を事前にやりとりするってのもなかったので、どんな人がくるか分からないわけですよ、お互いにね。

そうしたら予想以上に癖のある人が来てしまいまして…。(苦笑)

 

 

事業の立ち上げと同時期に彼女と遠距離に。当時の心境は?

29歳の時にアエリアCFOとお惣菜や「すきみや」の立ち上げ、さらに同じタイミングで彼女との遠距離はすごい決断とタイミングだったと思うのですが、その当時をふりかえって仕事・恋愛それぞれの心境はいかがでしたか?

本にも書かれてますが、自分は主体性がないタイプだったので、友人の「ITは終わりだよ、これからは飲食だよ」という言葉に完全に流されてやりましたね。

ま、2002年だったので、そこからITの時代が本格的に来るんですけど(笑)。

付き合っていた彼女もちょうど就活の時期になりまして、少し距離をおいた方がうまくいくかもなってのもありました。「決断」ってほどのことではないですね。流れに任せた感じです。

 

失恋した当時のご自身にアドバイスをするなら?

一度目の失恋という「恋愛」をきっかけに大きく須田さんの人生が変わっていったと思うのですが、当時を振り返ってご自身にアドバイスをするとしたらどのようなアドバイスをされますか?

とても難しい質問ですね…。(長考の上)「諦めないで!」ってぐらいかな…。

ぶっちゃけ沢山の女性がいるんだから大丈夫だよと、マミちゃんだけじゃないから、地球上には35億とかいるんだから大丈夫だと。

まあ、45歳のおっさんにこんなことを言われると、23歳の僕は「何いってんだこのクソオヤジ」と思うでしょうね(苦笑)。

その当時の自分にとっては大恋愛なわけですしね。

 

 

過去の経験を経て恋愛相手と仕事相手で重要視するポイントとは

相性ですね。それと、相手を理解するということです。

深く話すとこれだけで2時間ぐらいかかっちゃいそうなので、次の話題にいきましょう。

恋愛、仕事それぞれで「イケている人」とは?

それでは、今回の著書のポイントにもなっている「恋愛」と「仕事」を踏まえて、須田さんにとって恋愛での「イケている人」、仕事での「イケている人」を教えてください。

恋愛も仕事もそうですけど、人ぞれぞれじゃないですか。
イケてるかイケテナイかの評価軸が非常に難しくて、はっきりと決められないですね。

仕事でいうと、僕はITでありベンチャーでありスタートアップの業界ですから、その特性をふまえて答えるならば「両極端なことを両方こなす人」です。

全部できる人。

ロジックもできるけど感情もできる人、計算的なことも緻密だけど優しい人。

自分をちゃんと分析できて、周りも分かるみたいな。

自分の実力を理解しつつ、世の中のマーケットも分かるって簡単そうで難しいんですよね。

起業家なんかでも資料や外枠の環境情報だけ詳しかったりして、自分の実力でどれだけできるかっていうのが全く見えない人が多い。

勉強と違って偏差値でわかる業界ではないので、自分の実力を分析できる人がイケてますね。

恋愛でいうと、諦めない人ですかね。

 

書籍出版前後のご自身ならびに周辺の変化や反応は?

書籍を出版された前後の変化(ご自身の気持ちの変化や、ご家族・知人の反応など)を教えてください。

家族には本を出したことは自分からは言いませんでした。

過去の恋愛話なんて奥さんに見せたくないですよね。

なので、僕の本は家の本棚とかには置いてなくて、ベットの下に20冊ほど隠しています。中学時代のエロ本と同じですね(笑)。

ただ、実家(茨城県牛久市)の両親には本を送りました。田舎の人って喜びそうじゃないですか。

自分はオッサンになったけど、両親にとってはいつまでも息子でしょうし。

親孝行プレイですね。(みうらじゅんさんの本を昔読みました)

 

また、知人からは「もうスダさん、作家ですね〜!」などと言われるのがとてもイヤですね、「先生!印税で奢ってください」とか(苦笑)。

愚民はみんなそう言ってくるんですよ。

一方で賢人クラスのセンパイからは「お前、本とか出しても誰も買わねーだろ、バカだな」って言われます。

本なんて出しても売れなきゃ話にならないですからね。

現状だと「売れない作家になったんですね!」と言われるとしっくりくるかもですね(苦笑)。

 

須田さんみたいになりたい人が多いと思うのですが、そういう方にアドバイスはありますか?

時代も違いますし、僕みたいにならない方がいいかと思いますけど…。

苦労の量が見合わないと思うので、僕みたいになるのはやめた方がいいですね。

また、仕事も恋愛も人それぞれですし、そもそも簡単じゃないから、自分なりの観点でやるしかないですよね。

楽をしてうまくいくわけないし、自分のリソースって限られるので、バランスを大事にしたほうがいいですね。

 

どういう人に書籍を読んでもらいたいですか?

田舎出身で都会に出てきた無垢な学生、絶賛苦労中の20代社畜社会人男子、悲しい男のストーリーが好きな文学系20代女子、ビジネス書を読み飽きたハイキャリア30代男子、村上春樹が好きな30代女子、平成を懐かしみたい40代男女

とかですかねー。

いずれにしても、僕の本を読んで「今の自分の方がマシだな」と思ってもらえればいいかな。

一幅の清涼剤的のように。

 

須田さんの今後の目標を聞かせてください。

目標を決められる男になることですかね(笑)。目標持たずに、ただただ、楽しいことや刺激を追い求めてしまうキャラなので。

 

最後に、社畜20代男性に向けてメッセージをお願いいたします。

みんな、諦めないで!

そんな感じですかね。

諦めないでって言いすぎかな笑。

―須田さん、本日は有難うございました!